2025~26シーズン/ニセコの冬まとめ

12月から2月中頃にかけて、概ねニセコらしい降雪量となり、特に1月は気温が低く、降雪量も多く、積雪も平年並みかやや多くなった。一方、2月中旬以降は気温が非常に高く、降雪も少なく、融雪が進んだ。

はじめに

ニセコの2025~26冬シーズン全体を平均して見ると、暖冬少雪と言えるが、12月から2月中頃にかけては雪の日が多く、降雪量も平年並みかやや多く、特に1月は気温も平年より低く、まとまった降雪となる日が多かった。このため、スノーリゾートとしては、書き入れ時のハイシーズンにニセコらしい好条件に恵まれて、良いシーズンとなったと言えよう。一方、2月半ば以降は気温が非常に高く、降雪量も少なく、早々に冬が終わってしまったような天候となった。以下、詳しくデータを検証してみたい。

樺山観測所の積雪・降雪推移

この図はひらふスキー場に近い倶知安町樺山の自宅の庭で測っている積雪と降雪のデータ。棒グラフは2026年の日々の降雪量、折れ線グラフが今シーズンと過去4年分の積雪推移、Ave.として示している線はここで観測した18シーズン(2007年~2025年、ただし2009年は欠測)分の平均値である。

11月中旬は雪の降る日が多く、積雪が20㎝を超えることもあったが、11月下旬には山麓の雪は一旦融けてしまった。

12月3日以降は本格的な降雪となる日が多く、12月中旬にかけて順調に積雪が増えた。スキー場オープン予定の11月29日は延期となったものの、12月4日以降、順次営業が始まって、滑走可能コースも順調に増えた。12月下旬は一旦降雪が落ち着き、平年より積雪がかなり少なく、穏やかなクリスマスとなった。

元日には41㎝の大雪となり、1月はまとまった降雪となる日が続いて、少なかった積雪も順調に増加し、1月下旬には平年を超える積雪量となった。1月中旬から2月中旬にかけての積雪量は、前年より多く推移しており、スキー場の雪の状態も良かったことがうかがえる。なお、1月3日にはひらふのトップリフトの運行が始まり、コース外へのアクセスゲート(G3)が開放されている。

2月下旬には一転して雪が降らなくなり、3月、4月もまとまった降雪はなく、融雪が進んだ。

積雪のピークは、2月14日の230cmと、18シーズン平均の239㎝よりやや少なかったが、昨シーズンの202㎝より多かった。

総降雪量は1257cmとなり、昨シーズンの1136cmより多く、18シーズン平均の1308cmよりやや少なかった。

倶知安の積雪・降雪推移

この図(3種)は札幌管区気象台のホームページ(http://www.jma-net.go.jp/sapporo/tenki/kansoku/snow/snowmap/index.html)から閲覧できる倶知安の日降雪量、日最深積雪、累積降雪量のグラフである。

11月はほとんど積雪のない状態が続いたが、12月前半にまとまった降雪となり、積雪も平年並みとなっている。12月下旬は降雪が少なかったため、倶知安市街の積雪は平年よりかなり少なくなった。

一転して、1月から2月中頃まではまとまった降雪が続き、倶知安市街の積雪も1月後半から2月前半は平年並みとなっている。

2月中旬以降は降雪が少なく、融雪が進んで、積雪は平年よりかなり少ない状態が続き、4月にはなかり早い消雪となった。

山の積雪は前年より多くなった一方、倶知安市街では一貫して前年より積雪が少なかったことがわかる。

札幌の積雪・降雪推移

この図(3種)は札幌管区気象台のホームページ(http://www.jma-net.go.jp/sapporo/tenki/kansoku/snow/snowmap/index.html)から閲覧できる札幌の日降雪量、日最深積雪、累積降雪量のグラフである。

倶知安では12月から2月中頃にかけてコンスタントに降雪があったものの、降雪量は平年並みかやや少なく、積雪量は前年より少なくなった一方で、札幌では降雪、積雪とも平年、前年よりかなり多くなっている。

これは、北北西風系の冬型や、上空の非常に強い寒気に伴う、石狩湾小低気圧による大雪が札幌で多かったことを物語っている。

1月20日21時の札幌上空5,000m付近の気温は-46.0℃と、1月として観測史上7位の記録となっており、1月25日にも-45.3℃の非常に強い寒気の影響で日降雪量が48㎝の大雪となった。

旬別の気温・降雪

この表は旬別に倶知安の最高気温、降雪量と札幌上空の気温を平年との比較で示したものである。850hPaはおよそ上空1,300m付近となり、おおむねアンヌプリ山頂くらいの高さの気温。500hPaはおよそ上空5,200m付近となり、冬の雪雲の雲頂くらいの高さの気温である。右側の列には平年差を示していて、平年より高い期間は赤で、低い期間は青で塗りつぶしている(ただし、降雪量は少ないとき赤、多いとき青)。

表の下に記した値は12月~2月(DJF)の平均、11月~3月(NDJFM)の平均、11月~4月(Total)の平均(降雪量は期間合計)である。

1月を除き、気温は平年より高く、降雪量は少なくなっている。

12月上旬に、上空(500hPa)の気温が低く、降雪量が多くなったおかげで、シーズン序盤のコンディションも悪くなく、1月の低温と降雪によってハイシーズンの状態が良かったことがわかる。

一方、2月中旬以降は気温が高い状態が続き、降雪量も非常に少なくなった。